岡野です。
今回はAmazon Simple Email Service (以下、Amazon SES)の送信制限の解除方法について書きます。
Amazon SESとは
正式名称は Amazon Simple Email Serviceです。
以下、Amazon SESについてAWS公式ページからの抜粋です。
- Amazon SES は、ユーザー自身の E メールアドレスとドメインを使用して E メールを送受信する簡単で費用効率の高い方法を提供する E メールプラットフォームです。
- 特価販売などのマーケティング E メールや、注文確認などの取引 E メール、ニュースレターなどのその他のタイプの通信文の送信に使用できます。
- Amazon SES を使用してメールを受信するときは、E メール自動応答システム、E メール登録解除システム、受信 E メールからカスタマーサポートチケットを生成するアプリケーションなどのソフトウェアソリューションを開発できます。
弊社のホームページのお問い合わせ、採用ページで使用しています。詳しくはこちらの記事をご覧下さい。
このSESですが、初期状態だと以下の制限が掛かっています。
- 事前に登録したメルアド以外には送信できない
- 1日当たり200通までしか送信できない
- 1秒当たり1通までしか送信できない
制限を解除するためには、以下の手順が必要になります。
送信制限の解除方法
前置き
以下の手順は弊社ホームページでお問い合わせ機能を実装するにあたって実際に申請した内容です。
必要に応じて各所を変更して下さい。
手順
- 送信制限解除前のSESの
SendingStatistics
画面です。現状だとsand box
にいる事がわかります。この状態でもメールは送れますが、上記の制限が掛かっている状態です。それでは制限を解除していきましょう。
- まずはAWSコンソールのヘッダー部分にある
サポート
→サポートセンター
を選択します。
AWS Support Center
画面でCreate Case
を押下します。
- 各入力項目、選択項目を埋めていきます。
Service limit increase
を選択します。
- 以下のように項目を埋めます。
- Limit type : SES送信制限
- メールの種類 : その他
- ウェブサイトの URL : https://www.grandream.jp/
- あなたのメールを明確にリクエストした受信者のみに送信する方法を詳しく説明してください : 問い合わせフォームに入力されたメールアドレスと、固定の問い合わせ通知受信用メールアドレスにのみ送信します。
- バウンス通知、および苦情通知を受け取った場合に従うプロセスを詳しく説明してください : バウンスが発生した場合は即座に解決に努めます。
- AWS サービス条件とAUPを順守しますか? : はい
- 以下の様に項目を埋めます。
- リージョン : Asia Pacific (Tokyo)
- Limit : 希望する一日あたりの送信クォータ
- 以下のように項目を埋め、
Submit
で完了です。
- Use case description : コーポレートサイトからの問い合わせ通知、問い合わせ者への受付完了通知でのみ使用します。
- 早ければ当日中に送信制限が解除された旨の通知が届きます。
SendingStatistics
画面を見てみるとsand box
の表示が消えています。
最後に
まぁ便利ですよねSES。