Grandream
LINEミニアプリの運用費用|公式アカウント料金と配信コストの内訳【2026年最新】
LINE ミニアプリの費用を調べると、開発費の情報は見つかりますが、公開したあとに毎月いくらかかるのかは意外と整理されていません。
運用費用の中でも見落とされやすいのが、メッセージ配信の従量課金です。配信の設計を誤ると、月額の固定費より配信費用のほうが大きくなることがあります。
この記事では、LINE ミニアプリの運用にかかる費用を3つに分けて整理し、配信コストが膨らむ仕組みと、抑えるための設計を解説します。
本記事の LINE 公式アカウントの料金は、2026年8月時点で LINE ヤフー公式サイトに掲載されている内容にもとづいています。2026年10月1日に追加メッセージ料金の改定が予定されています(後述)。最新の情報は必ず公式サイトでご確認ください。
結論:運用費用は3つに分かれる
LINE ミニアプリの運用費用は、次の3つで構成されます。
費用 | 支払先 | 変動要因 |
|---|---|---|
LINE公式アカウントの利用料 | LINEヤフー | メッセージの配信通数 |
保守・運用費 | 開発会社 | 契約内容(機能追加・障害対応の範囲) |
インフラ費用 | クラウド事業者 | 利用者数・データ量・アクセス頻度 |
このうち金額が読みにくく、設計次第で大きく変わるのが1つ目です。順に見ていきます。
LINE公式アカウントの料金プラン
LINE ミニアプリを運用するには LINE 公式アカウントが必要です。料金プランは3つあります。
3プランの比較
プラン | 月額固定費 | 無料メッセージ通数 | 追加メッセージ |
|---|---|---|---|
コミュニケーションプラン | 0円 | 200通 | 送れない |
ライトプラン | 5,000円 | 5,000通 | 送れない |
スタンダードプラン | 15,000円 | 30,000通 | 送れる(従量課金) |
※金額はすべて税別です。
どのプランを選ぶか
判断の分かれ目は、無料通数を超えたときに送りたいかどうかです。
コミュニケーションプランとライトプランは、無料通数を使い切るとその月は配信できません。追加で送りたい場合はスタンダードプランを選ぶ必要があります。
友だち数が数百人規模で、配信が月に数回であればライトプランで足ります。友だち数が数千人を超える、あるいはキャンペーンで配信頻度が上がる想定があるなら、最初からスタンダードプランを前提に設計してください。
配信コストが跳ね上がる仕組み
ここが本題です。
課金されるのは「配信通数 = 配信人数 × メッセージ通数」
多くの方が誤解するのが、通数の数え方です。課金の対象は「送信した回数」ではなく「届いた人数 × 通数」です。
例えば友だち5,000人に1通のメッセージを一斉配信すると、消費される通数は 5,000通です。3つの吹き出しに分けて送れば 15,000通になります。
つまり友だちが増えるほど、1回の配信コストが比例して増える構造です。友だち獲得の施策が成功するほど、配信費用が上がります。
一斉配信のコスト試算
スタンダードプラン(月額15,000円・無料30,000通)で、友だち10,000人に配信した場合を試算します。1回の配信を1通とします。
月の配信回数 | 配信通数 | 無料枠を超える通数 |
|---|---|---|
3回 | 30,000通 | 0通(無料枠内) |
5回 | 50,000通 | 20,000通 |
10回 | 100,000通 | 70,000通 |
週1回の配信(月4〜5回)を全員に送るだけで、無料枠を超えます。ここから追加メッセージの従量課金が発生します。
追加メッセージの単価
スタンダードプランの追加メッセージは、配信量に応じた段階制です。2026年8月時点の単価は次のとおりです。
配信量(月) | 1通あたり |
|---|---|
〜50,000通の部分 | 3円 |
50,000通超〜100,000通の部分 | 2.8円 |
100,000通超の部分 | 2.6円 |
2026年10月1日に料金が改定されます
LINE ヤフーは、2026年10月1日に追加メッセージ料金を改定すると公表しています。改定後は次の体系になります。
配信量(月) | 1通あたり |
|---|---|
〜200,000通 | 3円 |
200,000通超の部分 | 2.5円 |
あわせて配信の上限が359万通に設定され、それを超える配信を希望する場合は認定セールスパートナーへの相談が必要になります(日本国内のみが対象)。
改定前の区分(5万通・10万通で単価が下がる)を前提に試算していると、実際の請求と乖離します。 現在すでに月5万通〜20万通の配信をしている場合は、改定後に単価が下がらない区分に入るため、10月以降の費用を再計算してください。
保守・運用の費用
開発会社に支払う継続費用です。次のような内容が含まれます。
- 公開後の機能追加・改善
- 障害の検知と復旧対応
- LINE 側の仕様変更への追従
- 利用状況の分析と改善提案
3つ目が LINE ミニアプリ特有の項目です。LINE のプラットフォームは仕様の更新があるため、放置すると動かなくなる箇所が出ます。自社に開発体制がない場合、この追従を担保する契約が必要です。
弊社では月額30万円からの継続改善プランをご用意しています。対応時間や応答目標は案件ごとに取り決めています。
インフラ費用
LINE ミニアプリの実体は Web アプリケーションなので、それを動かすサーバーとデータベースの費用がかかります。
小規模な構成であれば月額数千円から、利用者数が多くデータ量が大きい場合は数万円以上になります。サーバーレス構成を採用すると、アクセスがない時間帯のコストを抑えられます。
なお、既存の基幹システムや EC と連携する場合、連携先の API 利用料が別途かかることがあります。
開発費用(初期)との違い
初期費用とランニング費用を混同すると、予算の計画がずれます。整理すると次のとおりです。
初期(一度だけ) | ランニング(毎月) | |
|---|---|---|
開発費 | ○ | - |
LINE公式アカウント利用料 | - | ○ |
メッセージ配信の従量課金 | - | ○(変動) |
保守・運用費 | - | ○ |
インフラ費用 | - | ○ |
開発費の相場と内訳はLINEミニアプリの料金・費用で解説しています。
運用費用を抑える5つの設計
配信コストは、開発の段階で設計しておくことで大きく変わります。
1. セグメントを切って配信する
最も効果が大きいのがこれです。全員に一斉配信するのではなく、年齢・利用頻度・利用状況などの属性で絞って配信します。
友だち10,000人のうち、その情報が関係する2,000人にだけ送れば、消費通数は5分の1になります。配信対象を絞る仕組みを最初から実装に含めておくことが、運用費用の削減に直結します。
2. サービスメッセージを使う
認証済み LINE ミニアプリでは、利用に関連した通知をサービスメッセージとして送れます。予約の確認や順番の呼び出しなど、利用者の行動に紐づく通知はこちらで送れます。
3. 吹き出しの数をまとめる
1回の配信で3つの吹き出しに分けると、消費通数は3倍になります。伝える内容を1つの吹き出しにまとめられないか、配信のたびに確認してください。
4. ミニアプリ内で伝える
プッシュ配信でしか情報を届けられない設計だと、配信頻度を上げざるを得なくなります。ミニアプリを開いたときにお知らせが見える導線を作っておけば、配信そのものを減らせます。
5. 配信の効果を測る
どの配信が来店や購入につながったかを計測しておけば、効果の薄い配信をやめる判断ができます。計測の仕組みも開発の段階で組み込んでおくのが確実です。
よくある質問
友だちが増えると費用も増えますか
増えます。配信通数は「配信人数 × 通数」で計算されるため、友だち数に比例します。だからこそ、全員配信を前提にせず、セグメントを切る設計が重要になります。
ライトプランからスタンダードプランへ変更できますか
変更できます。友だち数や配信頻度が増えてきた段階で切り替えを検討してください。無料通数を超えて配信したい場合は、スタンダードプランが必要です。
開発費用のほかに初期費用はかかりますか
LINE 公式アカウントの開設自体に費用はかかりません。認証済みアカウントの申請も無料です。ドメインや SSL 証明書などが必要になる場合はその費用がかかります。
保守契約は必須ですか
必須ではありませんが、LINE 側の仕様変更への追従を自社で担保できない場合は契約をおすすめします。動かなくなってから対応するより、追従を継続するほうが結果的に安く済みます。
運用費用の見積もりだけ相談できますか
できます。想定する友だち数と配信の頻度をお聞かせいただければ、月額の目安をお伝えします。見積もりだけのご相談も歓迎です。
まとめ
- LINE ミニアプリの運用費用は「LINE公式アカウント利用料+保守+インフラ」の3つ
- 課金対象は「送信回数」ではなく「配信人数 × 通数」。友だちが増えるほど配信コストが比例して増える
- 2026年10月1日に追加メッセージ料金が改定され、単価の区分が変わる。現在の区分で試算していると乖離する
- 配信コストはセグメント配信の仕組みを開発段階で組み込むことで大きく下げられる
運用まで含めた費用感を知りたい場合は、想定する友だち数と配信頻度をお聞かせください。配信の設計を含めてご提案します。
関連記事
Grandream
株式会社グランドリーム
AI・システム開発のプロフェッショナルチームです。AIエージェント・業務自動化・Webシステム開発などを手がけています。

